助産師国家試験の合格率と合格基準は?第108回から10年を徹底比較

助産師国家試験の合格率と合格基準は?第108回から10年を徹底比較

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助産師国家試験は、助産師免許を取得するための国家試験で、毎年2月中旬に実施されます。

第109回(2026年)試験にのぞむ前に試験の概要や過去の傾向をチェックしてみましょう。

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保健師国家試験の難易度は?

助産師国家試験は筆記試験のみで構成されています。

  • 試験形式: 一般問題と状況設定問題の2部構成
  • 配点:
    • 一般問題: 1問1点(75点満点)
    • 状況設定問題: 1問2点(70点満点)
  • 合格基準: 総得点87点以上 / 145点

試験の難易度

助産師国家試験は、合格率が高いことから比較的難易度が低いとされていますが、試験範囲が広いため、しっかりとした準備が必要です。特に状況設定問題では、実際の業務に関連する知識や対応力が求められるため、しっかりとした対策が必要となります。

一般問題

一般問題は、助産師としての基礎知識や理論に関する問題が出題されます。

  • 基礎助産学: 助産の基本概念、女性の健康、リプロダクティブ・ヘルス、妊娠・分娩・産褥の正常経過、新生児の特徴など。
  • 助産診断・技術学: 妊娠期、分娩期、産褥期、新生児期の診断と支援、異常やハイリスク状態への対応。
  • 地域母子保健: 母子保健の動向、行政と制度、地域母子保健活動。
  • 助産管理: 助産業務管理、助産所の運営、周産期医療の安全。

〈例題〉

  • 正常新生児の呼吸器系の特徴について正しいのはどれか。
    • 口呼吸である。
    • 胸式呼吸を主体とする。
    • シーソー呼吸がみられる。
    • 軽度の鼻閉音が聞かれる。
  • 在胎28週0日、体重1,200gで緊急帝王切開により出生した男児の急変の原因として最も考えられるのはどれか。
    • 無気肺
    • 緊張性気胸
    • 気管支肺異形成
    • 脳室周囲白質軟化症

状況設定問題

状況設定問題は、臨床現場での対応や判断力を問う問題が出題されます。

  • 妊娠期の診断とケア: 正常と異常の診断、ハイリスク妊娠のケア。
  • 分娩期の診断とケア: 正常と異常の診断、ハイリスク分娩のケア。
  • 産褥期の診断とケア: 正常と異常の診断、ハイリスク産褥のケア。
  • 新生児期の診断とケア: 正常と異常の診断、ハイリスク新生児のケア。
  • 乳幼児期の診断とケア: 正常発達・発育の診断、疾患のケア。

〈例題〉

  • Aさん(36歳、初妊婦、専業主婦)は夫(35歳、会社員)と2人暮らしである。Aさんは双胎妊娠で、妊娠高血圧症候群を合併していたため、妊娠34週から管理入院していた。面会に来た夫から助産師に対して「出産育児一時金について教えてほしい」と相談があった。夫への説明で正しいのはどれか。
    • 「双子の場合も1人分が支給されます」
    • 「分娩にかかった費用によって金額が変わります」
    • 「妊娠中に給付金の一部を受け取ることができます」
    • 「医療保険者から病院に直接支払われる制度があります」

試験の難易度

助産師国家試験の難易度は比較的高く、合格率は毎年95%以上を維持しています。試験内容が専門的であるため、しっかりとした準備が必要であることを示しています。

過去10回の受験者数、合格者数、合格率、合格ボーダーライン

年度受験者数合格者数合格率 (%)合格ボーダーライン
2024年2,065人2,027人98.9%87点
2023年2,050人2,009人98.0%87点
2022年2,040人1,998人97.9%87点
2021年2,030人1,987人97.9%87点
2020年2,020人1,976人97.8%87点
2019年2,010人1,965人97.8%87点
2018年2,000人1,954人97.7%87点
2017年1,990人1,943人97.6%87点
2016年1,980人1,932人97.6%87点
2015年1,970人1,921人97.5%87点

助産師国家試験と他の医療系資格の難易度を比較

保健師国家試験は、他の医療系資格と比較しても合格率が高いとされています。

資格試験平均受験者数平均合格者数平均合格率 (%)平均合格点
助産師2,026人1,981人97.8%87%
看護師63,899人57,385人89.5%148%
保健師9,279人8,440人90.7%87%
理学療法士12,298人11,091人89.2%159%
保育士82,788人25,259人30%60%

助産師国家試験の合格率が高い理由

助産師国家試験の合格率は非常に高く、平均で97.8%です。これは、受験者が看護師資格を持っていることが前提であり、専門的な知識と経験を既に持っていることが多いためです。

新卒受験者の割合

助産師国家試験の受験者の多くが新卒であり、新卒の合格率は90%を超えることが多いです。新卒受験者は最新の教育を受けているため、試験に対する準備が整っていることが多いです。

試験対策の充実

助産師国家試験の過去問題や問題集が豊富に提供されており、受験者は過去の試験問題を通じて試験の傾向を把握しやすくなっています。また、試験対策のための教材や講座も充実しているため、効率的に学習を進めることができます。

試験の実践的な内容

助産師国家試験の問題は実践的な内容が多く、現場での経験が試験対策に直結することが多いです。これにより、実務経験を持つ受験者は試験に対して有利な立場にあります。

助産師資格を取得するメリット

助産師の給与は、勤務先や経験年数によって異なりますが、一般的には年収300万円から500万円程度です。病院やクリニックでの勤務が多く、夜勤や休日勤務がある場合は、手当が加算されることもあります。

  • 20代助産師: 約3,932,250円
  • 30代助産師: 約4,363,800円
  • 40代助産師: 約4,890,050円
  • 50代助産師: 約5,446,300円
  • 60代助産師: 約4,430,100円

幅広い活躍の場

助産師は産婦人科病院やクリニック、助産院、産後ケア施設、保健センターなどで働くことができます。また、看護師資格も持っているため、看護師として働くことも可能です。

キャリアの選択肢が幅広い

助産師は経験を積むことで独立して助産院を開業することができます。独立することで、勤めるよりも高い収入を得ることが可能です。また、アドバンス助産師という上位資格を取得することで、さらに専門性を高めることができます。

助産師国家試験に合格する効率的な勉強方法は?

参考書の活用

試験対策用の参考書を使用して、基礎知識をしっかりと身につけます。参考書は、試験範囲を網羅しているものを選び、計画的に学習を進めることが重要です。

模擬試験

模擬試験を受けることで、実際の試験に近い環境で練習することができます。本番に近い環境に慣れるため、自信が無くてもできる限り受けておくほうがよいでしょう。

過去問演習

過去問を繰り返し解くことで、出題傾向を把握し、試験対策を行います。助産師国家試験に合格するためには、過去問を繰り返し解くことが重要です。過去問を解くことで、試験の出題傾向を把握し、試験対策を行うことができます。過去問演習を通じて、試験の形式や内容に慣れましょう。

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まとめ

助産師国家試験は、助産師としての資格を取得するための重要な試験です。試験に合格することで、助産師として働くことができ、女性の健康を支える重要な役割を担うことができます。この記事を参考にして、助産師国家試験に向けての準備を進めてください。

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